晩秋に想う

先日は天皇陛下即位20周年を記念し、

皇居前広場にて催された式典において、

祝典曲を依嘱され無事に初演を終えた。

右や左といった政治思想を反映させず、

一人の国民として、一人の音楽家として、

この機に最もふさわしいと思う楽曲を作曲させて頂いた。

3部構成による演奏時間14分ほどの楽曲は、

以前から知人であった秋元康さんの作詞による歌、

エグザイルのメンバーによるダンス・パフォーマンスなど、

彼らの才能を余すことなく表現出来る盛り沢山の内容となり、

当日も天皇陛下や皇后陛下をはじめ、

関係者の多くにお喜び頂けた様子に、

ほっと胸を撫で下ろし光栄であった。

式典の翌日には、

天皇陛下主催のお茶会にお招きを賜り、

人生で初めて皇居内に足を運び、

天皇陛下と前日の式典に関しての

お話をさせて頂いた。

先々週末からは、

映画「なくもんか(水田伸生 監督作品)」が

全国で劇場公開の初日を無事に迎えた。

先週末からは、

映画「RED CLIFF(ジョン・ウー 監督作品)」が

いよいよアメリカで劇場公開をスタートさせたようだ。

この11月。

ボクは誠に晴れ晴れとした気持ちで充実した晩秋を過ごしている。

とはいっても、

この2~3週間は自宅スタジオに籠り、

ほとんど日光を浴びることもなく、

日夜オーケストラ作品を手掛けている。

それにしても昨年から今年にかけて、

オーケストラ作品を手掛けることが多い。

一体、オーケストラ用のスコアを何ページ書いたことだろう。

考えただけでもゾッとする。

残すところ今年もあと40日ほど。

我ながら今年もよく働いたと感無量気味の晩秋である。