多謝

熱いのやら寒いのやら、

何だか体調管理の難しい季節が続きます。

皆様はお元気にお過ごしでしょうか。

 

昨夜遅く、自宅スタジオで作曲に追われている最中、

嬉しい知らせが舞い込みました。

通称「香港版アカデミー賞」こと「香港電影金像奨」において、

今年度の最優秀オリジナル映画音楽賞を受賞しました。

対象作品は言うまでもなく「Red Cliff」です。

直前まで授賞式にも出席する予定でしたが、

現在、抱えている作品「カムイ外伝」の作曲作業が、

当初の予定より大幅に困難を極め、

香港への出張を取り止めた矢先の知らせに、

一人喜びを噛みしめておりました。

来月以降には来年に向けて、

ジョン・ウー監督に改めてお逢いする機会もあろうかと思いますので、

その際には心から御礼を申し上げたく存じます。

 

「Red Cliff」におけるジョン・ウー監督。

「カムイ外伝」における崔洋一監督。

映画に対する監督の熱意には、幾度となく圧倒されてきました。

制作現場において、

監督自らが命を削るほどの執念を持って

作品に取り組んでおられる姿を目の当たりにすると、

「この作品を台無しには出来ない」との想いを新たに、

全身全霊で作曲に取り組みたい心境へと導かれます。

この数カ月間、

素晴らしい監督や素晴らしい作品との出逢いに恵まれ、

日々充実した作曲家人生を歩んでいます。

その日々を支えてくれる家族、スタッフ、そして音楽そのものにも、

「多謝!」と心から叫びたい想いで胸がいっぱいです。

 

「一生懸命に生きる」

素晴らしいことですね。

 

写真はボクの代わりに、

賞を受け取ってくれたステージ上のALANちゃん。