天敵、現る!

恥ずかしながら、

本日やっとブログ上に写真をアップする術を会得しました。

これから順次、写真付きの便りもアップしてみます。

さて、記念すべき一回目の写真付きブログは、

妹の息子、すなわち甥を紹介いたします。

この甥、何故かボクには全く懐きません。

今年の秋で4歳になる甥は、

めでたく春からは幼稚園に入園します。

会うこともしばしばあるのですが、

ボクの顔を見るや否や、フリーズして固まります。

いい加減に仲良くなりたいと願い、

あの手この手で懐柔作戦を展開するのですが、

まったく効き目がありません。

はたらく車などのDVDやマクドナルドのポテトなど、

甥の大好きなものを日々与え続けても、

なぜかボクにだけ心を開いてくれません。

両親は初孫である甥と、

信じがたいほどの連帯感を共有しています。

「今に見てろ」と心で念じながら、

甥の成長を誰よりも心待ちにしているボクにとって、

言うまでもなく甥とのひとときは、心のオアシスとなっています。

 

あけましておめでとうございます。

年明け早々から都内にてレコーディングに突入しており、

皆様への御挨拶が遅くなりましたる御無礼、

衷心よりお詫び申し上げる次第です。

現在も、昼夜を問わないレコーディング中です。

本日も先ほど、早朝5時頃にようやく帰宅いたしました。

現在レコーディング中の音楽は、

今夏、全国で劇場公開される

映画「真夏のオリオン」のサウンドトラックです。

今週末からは追加録音の為、ロスアンジェルスへと足を運びます。

何はともあれ、

なかなか味わい深い作品として仕上がりつつあります。

是非、一人でも多くの方々にご覧頂きたく存じます。

 

今年も充実した仕事や心躍る出逢いを

満喫できそうな予感に満ちた1年となりそうです。

きっと皆様にもご満足頂ける

岩代太郎作品をお聴き頂けることでしょう。

昨年と同様に御支援ならびに御厚情を賜りますよう、

何卒宜しくお願い申し上げます。

アナウンサー・コンチェルト

昨日、「アナウンサー・コンチェルト」のDVDが発売されました。

すでにご存じの方もいらっしゃると思いますが、

過日、東京・渋谷のオーチャード・ホールで催しましたコンサート

「アナウンサー・コンチェルト」の模様が、

メイキング(ドキュメンタリー)を交えつつ、収録された異色の作品です。

このコンサート(番組)企画では、

家内を含む日本テレビのアナウンサー20名を楽器としてとらえ、

コンチェルトのような趣で、

オーケストラとアナウンサーの共演を実現させるべく作曲いたしました。

当日は約2時間全11曲を全身全霊で指揮をしましたが、

つくづくDVDで自分の指揮姿を客席側から見ると、

「バットマン2」に登場する「ペンギンマン」のようだと、

思わず自分でも苦笑してしまいます。

ま、何はともあれ1人でも多くの方に

音楽性を重視しながらご覧いただければ幸いです。

さぁ、本日より来年の仕事に関する打ち合わせをこなしながら、

年明け早々に予定している

映画「真夏のオリオン」のレコーディングに向けて、

作曲&オーケストレーションをスタートさせます。

それらの合間を縫って忘年会の宴もあり、

文字通りの「師走」となりそうな気配です。

もう若くはないボクですが、

インフルエンザに気をつけつつ、残り少ない今年を乗り越えてみせます。

Red Cliff Part 1

昨日、日本でも「レッドクリフ パート1」が

無事に劇場公開をスタートさせたようです。

文字通り寿命が縮まるような想いと苦労を

2年以上背負いながら取り組んだ作品なので、

一人でも多くの方々に御覧頂きたく存じます。

明日からは「レッドクリフ パート2」の最終仕上げの為、北京へ参ります。

世界中から集まった愉快なスタッフ仲間が待つ北京での作業は、

シドニーで仕上げた「パート1」の作業にも増して楽しいことでしょう。

本当に楽しみです。

今一つ、完治していないぎっくり腰を抱えながら、

すでに冬将軍の到来した北京へ「いざ出陣!」

病は気から

数日前のことです。

数カ月間続いていた殺人的なスケジュールが一段落し、

ホッと一息したのもつかの間、

自宅スタジオ内でのさり気ない動作に「ギクッ」。

そう、ぎっくり腰です。

やはり「病は気から」なのだろうか、と思いつつ只今自宅安静休養中です。

来月から又、来春まで走り始めるので、

「それまでは暫く休養しなさい」という神様の粋な計らいなのでしょうか。

何はともあれ、

今週から来週にかけて久し振りに一献交える約束をしていた数多くの皆様へ。

本当にごめんなさい、ごめんなさい。

嗚呼、情けなや、、、。

エッセイ更新

過日、大切な友人が他界しました。
大学生の頃から、共にプロの音楽家を目指し、支え合い、励まし合い、プロとしての生計を成り立てられるようになってからも、大切な仕事仲間として互いの音楽性を高め合った間柄でした。
家族とも長年に渡り身内のように付き合い、父も母も家族同然の親しみを抱いていました。
大切な友人である彼女は、個性的なヴォーカリストでした。
テレビ・ドラマ「白線流し」「アナザー・へヴン」「怪談百物語」「氷の世界」やNHKスペシャル「海 ~知られざる世界~」。そして映画「殺人の追憶」「さよなら、クロ」などなど。本当に多くの仕事共にしました。
オリジナル・CDアルバム「12 VOX」に収録されている「NEVER AGAIN」を、その天性の歌声を余すことなく活かし、熱唱してくれたのも彼女でした。
彼女とのラスト・レコーディングとなった映画「歓喜の歌」。「聖前夜」と名付けたその曲を、彼女はたった一人の多重録音により、何度も何度も歌い重ねながら、天から降り注ぐような音のカーテンとして響かせました。

慌ただしい海外出張から帰国した夜、彼女の急逝を知りました。
妻の寝静まった我が家の片隅で、溢れる涙を堪えながら弔う如く、彼女の「歌声」に聴き入りました。「聖前夜」はまるで彼女の為のレクイエムにさえ思えるほど、神々しく響き渡りました。
「NEVER AGAIN」の歌詞には、こんな1節があります。
「あなたは死なせない 私のそばにいて」
繰り返されるこの一節に、どれほど胸を掻きむしられたことでしょう。
この歌はボクたちが学生の頃に互いの将来を信じながら、一生懸命に働いたアルバイトで貯めた自費でレコーディングしたデモの一曲でした。
当時から10数年後の2001年。
改めてロンドンのオーケストラをバックに彼女は心からの想いを、この歌の「命」として吹き込んでくれました。

出逢いから約20年という歳月の中で、ボクたちが分かち合い、育んだ音楽性を言葉で表し残すことは出来ませんが、それでも彼女の「歌声」は、いつもこれからもボクたちの側にいます。

どうかその「名」を、その「歌声」を、一人でも多くの方の胸に刻み込んで欲しいと心から願います。

「河井英里」
ボクの大切な大切な人でした。

ありがとう。やすらかにおやすみ。さようなら。

T.
Oct. 2008